『サッポロビール㈱埼玉工場閉鎖に伴う跡地利用等に関する要望書』
川口商工会議所、川口市
サッポロビール㈱代表取締役社長に要望
サッポロビール株式会社埼玉工場併催に伴う
跡地利用等に関する要望書
貴社埼玉工場におかれましては、大正14年から、77年間に渡りビールを生産し続け、永年にわたり地元との共存共栄を図られる中で、文字通り川口市にとって「鋳物」と並ぶシンボル的な工場となっているところであります。
さて、去る9月2日に行われた記者会見にて、現行のビール8工場体制を生産集中により6工場に集約化し、収益体質の強化を図ることが決定され、これに伴い、平成15年最盛期をもって埼玉工場のビール・発泡酒製造を停止・閉鎖する旨の発表がございました。
貴社埼玉工場での製造停止の決定は、厳しい企業環境の下での改革の一環とはいえ、県内唯一のビール工場として「川口といえばサッポロビール」といわれるほど、市民に親しまれてきただけに大変残念でなりません。
また、本市におきましても、長引く景気低迷の中、大変厳しい経済状況にあり、貴社埼玉工場の閉鎖は産業・経済のみならず、まちづくりの展開等に対し、計り知れない影響を与えるものであります。
つきましては、閉鎖後の埼玉工場跡地の活用にあたりましては、本市及び産業界の実情をご賢察賜り、市内経済に貢献するとともに地元の活性化に結びつくような企業展開と併せ、関連事業者ならびにパートタイマーを含む従業員の処遇についても、万全の対策を講じられますよう強く要望するものであります。