Dシネマ映画祭 開催報告dcinemareport

 

この事業はオートレースの補助を受けて開催いたしました。

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025

1 補助事業の概要

(1)事業の目的

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025を開催。
コンペティションにより若手映画監督の発掘と育成するとともに、ミニシアターが減少するなかで、全国の観客に向けて、多様な映画を提供し、多文化共生の一助となること。また、スマートフォンに最適な縦型映画の専用スクリーンでの上映や、AIやXRなど最新技術を使った企画展「デジタルネイティブが視る映像のカタチ」を開催。幅広い層に新しい映像の可能性を提示します。

 

  

オープニングセレモニー

  

企画展
「デジタルネイティブが視る映像のカタチ」

 

(2)実施内容

■SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025を開催 
(URL:https://www.skipcity-dcf.jp/2025/)
■会期:スクリーン上映 2025年7月18日(金)~7月26日(土)(9日間)

① コンペティション
事前に作品を公募し、271本の作品が集まった。
4名の一次審査員と映画祭プログラマーによるノミネート作品の選考を行い、13本を選出。各作品を映画祭期間中にSKIPシティ映像ホールで各1回上映した。
石川慶(映画監督)を審査委員長に、水野詠子(映画プロデューサー)、クーン・デ・ローイ(ロッテルダム国際映画祭プログラマー)の3名からなる審査員により最終審査を実施。   
次のとおり作品を選出し、表彰した。

【受賞結果】

最優秀作品賞:『水底(みなそこ)のミメシス』
SKIPシティアワード:『長い夜』
観客賞:『ひみつきちのつくりかた』
スペシャル・メンション:『お笑えない芸人』

※SKIPシティアワード受賞者には、次回長編製作時に、SKIPシティの映像制作施設・設備を一定期間利用できる権利が付与される。
※スペシャル・メンションには賞状が授与される。

 

 

②  特別上映 SKIPシティ インキュベート作品
埼玉県SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザの若手映像クリエイター支援事業として製作した池本陽海監督の『ディッシュアップ』をワールドプレミアで上映。
池本監督は2023年に『猟果』で本映画祭国内短編部門優秀作品賞を受賞。

 

③  海外招待作品
ロッテルダム国際映画祭2025タイガー・ショート・アワード受賞の短編2作品(『融合する身体』(監督:アドリアン・パーチ)/『テモ・レ』(監督:アンカ・グジャビゼ))のほか、各国の映画祭で受賞するなど高く評価された長編2作品(『火山のふもとで』(監督:ダミアン・コツル)/『聖なる電灯』(監督:タト・コテティシュヴィリ))を上映。監督やプロデューサーをゲストとして招いてトークを実施。

 

④ 特集「商業映画監督への道」『愚行録』上映&石川監督トーク
コンペティション審査委員長である石川慶監督の作品を上映し、若手映画監督に向けて商業映画監督としての経験等を語るトークショーを実施。

 

⑤ SKIPシティセレクション
新旧特撮の名作から地域の映画、アニメーションなど様々なジャンルの映画をSKIPシティ映像ホールの大きなスクリーン、迫力ある音響で楽しむ企画。映画館ならではの熱気や一体感を味わえるセレクション。

上映作品:『ゴジラ-1.0』、『いもの国風土記 第一部水の刻/第二部火の刻』、『ルックバック』、『AKIRA 4Kリマスター』、『ゴジラ 4Kデジタルリマスター版』

 

⑥ 関連企画「AI映画の現在」
近年、AI技術は映像生成、音楽制作、脚本開発など、映画制作の様々な領域で活用され始めている。本特集では、インキュベートオフィス入居者が製作した作品の他、ピラミッドAIの協力によりAI映画4作品を集め上映。人間とAIのコラボレーションによって生まれた、新しい映画体験を提供。

AI映像生成の持つ創造性と可能性、そして課題についてのトークを実施。

上映作品:『ラストドリーム』/『HAPPY BIRTHDAY』/『Anyway Incorrect』/『COCKY』/『My spaceship』

 

⑦ 関連企画「武蔵野美術大学映像学科作品上映」
映画やアニメ、写真、CG、メディアアート、映像空間まで分野を横断。武蔵美生の先進的で実験的な挑戦は、まさに本映画祭が追求するクリエイティブな精神と響き合い、新たな映像の可能性を切り拓く。

上映作品:『手』/『ナンゾヤ』/『憶えていて』/『Nuckelavee』/『タイチ』/『ただいま』/『DOCOOK』/『ピヨピヨ』/『シャオシェンの物語』/『NEORIGIN/『素敵なあなたに』

 

⑧ 関連企画「カメラクレヨン」
子どもたちが制作した映像作品の上映イベント。川口子ども映画クラブが制作した『私からの手紙』、『コンシデレーション』の2作品と、CGアニメーション教室で制作した作品を上映。子どもたちとゲストコメンテーターとのスペシャルディスカッションも実施。

 

⑨ 関連企画「アニメ広場」
小さなお子さまも映画を楽しめる人気アニメ3作品を上映。

上映作品:『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』/『FLY!/フライ!』/『怪盗グルーのミニオン超変身』

 

⑩ 企画展「デジタルネイティブが視る映像のカタチ」
動画を生成するAIの登場や、スマートフォンやXRなどの多様な視聴環境の変化といった、映像を取り巻く変化の中心にいるデジタルネイティブたちが視る、新しい映像のカタチの数々を紹介。

(ア) VRドキュメンタリーのカタチ
VR技術を用いたドキュメンタリー映像作品を紹介。
展示作品:『旧渋沢邸「中の家(なかんち)』/『深海VR – 海底に降り立つ』)

(イ) XR映画のカタチ
日本唯一のXR国際映画祭『Beyond the Frame Festival』の受賞作品を紹介し、XR技術を使用した新しい映画のあり方を展示。
展示作品:『Van Gogh’s Palette -Short Version-』/『Beat』/『Oto’s Planet』

(ウ) AI映像のカタチ
ピラミッドフィルムクアドラが開発した、オリジナルAI コンテンツを紹介。
展示作品:『AI転生ビジネスカードバトル!よろしくデスマッチ!』『シネマト倶楽部』

(エ) 8K映像機器のカタチ
ソニーのフラッグシップシネマカメラ「VENICE 2」を紹介。

(オ) キッズも体験!最新映像のカタチ
NHK財団が制作したAR(拡張現実)技術を活用した、ファミリー向けの体験型映像コンテンツ『バーチャルパペット』を紹介。

(カ) 縦型映画シアター
縦型映画専用シアターを設置。一つの大きなスマートフォンを来場者が同時に視るかのような、今までにない縦型映画の視聴体験を提供。縦型映画に関するトークイベントなども開催。

上映作品:
・上田慎一郎監督作品(PICORE作品);『レンタル部下』/『説明台詞オブ・ザ・デッド』/『サブスク彼女』/『重江市コンビニ事件』
・TikTok TOHO Film Festival受賞作品:『遊園人』/『モブライフ』/『灯台守と迷子の幽霊』/『絶滅メシ』/『反復横跳び少女』
・こねこフィルム作品:『おこがましいっ!厚顔無恥でずうずうしい男』/『蟹バ』/『自分らしく生きる』/『勝敗はいかに?年齢確認男vsプライド女』/『年齢確認の基準がおかしいコンビニ店員』/『ブランド』
・寄り道ドラマ作品(武蔵野美術大学映像学科作品):『校則戦争』/『告白阻止作戦』/『MBTI別文化祭会議』

 

⑪ 関連イベント

(ア) Dシネマルシェ
イオンモール川口前川で、子ども向け映画の上映、活弁士の軽妙な語りで会場も盛り上がるサイレント映画、きゅぽらん&コバトンとの写真撮影会、川口の魅力的なお店の出店など、家族みんなで楽しめるイベントを実施。

(イ) 「春日部つくしの推し祭り!埼玉の魅力発見」上映
VTuberであり埼玉バーチャル観光大使でもある“春日部つくし”の視点を通して、埼玉県公式チャンネル「サイタマどうが」で公開中の「まつり」動画の中から、独自の視点で選んだ作品を解説。デジタルネイティブ世代を中心に幅広い層に人気の春日部つくしの独自の視点を通じ、祭りの熱気や美しさ、映像の楽しさを紹介。

(ウ) ワークショップ「マジックロール」
映像ミュージアムのYouTubeチャンネル“【at home】めざせ映像クリエイター”から、紙とペンで簡単に作れる2コマアニメ「マジックロール」のワークショップを実施。

 

2 予想される事業実施効果

① 若手映画監督の発掘と育成
スクリーン上映を行い、上映後に質疑応答を行うことにより、ノミネートされた製作者が観客の熱気を直に感じることができた。
作品を配給会社等の業界関係者が観覧することにより、劇場公開や次回作の製作等につながることが期待できる。

② 映像業界への貢献
本年も映画祭を通じて多くの新しい才能を紹介。
今年のノミネート作品では、板橋知也監督『ひみつきちのつくりかた』が8月1日から劇場公開。渡邉聡監督『ブラックホールに願いを!』が12月6日から劇場公開。
昨年のノミネート監督では、アンダース・ウォルター監督『ぼくの家族と祖国の戦争』、レア・トドロフ監督『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』、谷口慈彦監督『嬉々な生活』、村田陽奈監督『折にふれて』、広田智大監督『朝の火』、朴正一監督『雨花蓮歌』が劇場公開。
過去のノミネート監督では、石川慶監督の『遠い山なみの光』、が第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。今後も石川監督に続く世界的な活躍をする監督の登場も期待できる。

③ 最先端映像技術の紹介
縦型映画シアターのほか、VRやXR、AI、ARなどを体験できる、5つのコーナーで展開された「デジタルネイティブが視る映像のカタチ」の展示。幅広い層にコンテンツを楽しんでいただけた。

④ 多文化共生
数多くの海外からの製作者を招聘し、会場での観客との交流を活発に行った。
海外作品の上映とともに異文化交流の場となった。

3 補助事業に係わる成果物

(1)補助事業により作成したもの
   該当なし

(2)(1)以外で当事業において作成したもの

 

① 開催告知ガイド(日本語版):80,000部

    

 

②  公式プログラム:1,000部

  

 

③  デイリーニュース5,000部

   

4 事業内容についての問い合わせ先

団体名: 川口商工会議所(カワグチショウコウカイギショ)
住 所: 〒332-8522
埼玉県川口市本町4-1-8川口センタービル8階
代表者: 会頭 細野 博隆(ホソノ ヒロタカ)
担当部署:地域振興課(チイキシンコウカ)
担当者名:課長 酒井 宏樹(サカイ ヒロキ)
電話番号:048-228-2220
F  A  X: 048-228-2221
E-mail: chiiki@kawaguchicci.or.jp
U  R  L: https://kawaguchicci.or.jp/

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024

1 補助事業の概要

(1)事業の目的

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024を開催。
スクリーン上映、オンライン配信のハイブリット開催により若手映画監督の発掘と育成するとともに、ミニシアターが減少するなかで、全国の観客に向けて、多様な映画を提供し、多文化共生の一助となること。

Dシネマルシェ

オープニングセレモニー

 

(2)実施内容

■SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024を開催 
(URL:https://www.skipcity-dcf.jp/)
■会期:スクリーン上映 2024年7月13日(土)~7月21日(日)(9日間)
オンライン配信 2024年7月20日(土)~7月24日(水)(5日間)

 

① コンペティション
事前に作品を公募し、102の国と地域から1,201本の作品が集まった。うち、国際コンペティション部門には1,015本、国内コンぺティション部門には長編
53本、短編186本の応募があった。
11名の一次審査員と映画祭プログラマーによるノミネート作品の選考を行い、国際部門に10本、国内長編部門に6本、国内短編部門に8本を選出。各作品を期間中に映像ホール、多目的ホールで各1回上映した。
国際部門では白石和彌(映画監督)を審査員長に、荒木美也子(アスミック・エース
株式会社 社長特命事項担当・プロデューサー)、武井みゆき(配給会社ムヴィオラ代表)
の3名による審査員、国内部門では横浜聡子(映画監督)を審査委員長に、川瀬陽太(俳優)、メイスク・タウリシア(映画プロデューサー)の3名からなる審査員により最終審査を実施。次のとおり作品を選出し、表彰した。

 

【国際コンペティション部門】
最優秀作品賞:『日曜日』(ウズベキスタン)
監督賞:『連れ去り児(ご)』(インド)
審査員特別賞:『嬉々な生活』(日本)
観客賞:『連れ去り児(ご)』(インド)
SKIPシティアワード:『嬉々な生活』(日本)

【国内コンペティション】
優秀作品賞(長編部門):『折にふれて』
優秀作品賞(短編部門):『はなとこと』
観客賞(長編部門):『雨花蓮歌』
観客賞(短編部門):『立てば転ぶ』

上映後のQ&A

 

※ SKIPシティアワード受賞者には、次回長編製作時に、SKIPシティの映像制作施設・
設備を一定期間利用できる権利が付与される。

 

② オープニング上映
串田壮史監督の『初級演技レッスン』をワールドプレミアで上映。
串田監督は2020年に『写真の女』で本映画祭SKIPシティアワードを受賞。2023年『マ
イマザーズアイズ』が2作品連続でノミネートされた。
主演は2011年の本映画祭短編部門で奨励賞を受賞した『ケンとカズ』主演の毎熊克哉。
また、同じく2014年の本映画祭短編部門にノミネートされた『時ノカケラ』主演の大
西礼芳が共演する。

 

③ 特集「商業映画監督への道」
国際コンペティション審査委員長の白石和彌監督、国内コンペティション審査委員長
の横浜聡子監督の作品上映と、若手映画監督に向けて商業映画監督としての経験を語る。

 

④ 「みんなが観たい上映作品」
名作の中からアンケートを実施し上位4作品の『ドライブ・マイ・カー』、『スタンド・
バイ・ミー』、『ショーシャンクの空に』、『トップガン マーヴェリック』を特別上映。
『トップガン マーヴェリック』上映後には英語字幕翻訳者の戸田奈津子氏を招いて
のトークイベントを開催。

 

⑤ 関連企画

野外上映

『ペット2』、『ザ・スーパーマリオブラ  
ザーズ・ムービー』上映

 

カメラクレヨン

川口子ども映画クラブやCGアニメーション教室で制作した作品の上映

 

ソーマトロープを作ろう

映像の原理を学ぶワークショップ

 

のぼっておりてだんだんアニメーション

大きな絵を描き、広い会場で身体を使っ
てコマ撮りアニメーションの仕組みを学
ぶワークショップ

 

映画制作ワークショップ

1日でシナリオ作りから映画上映までの実習

 

Dシネマルシェ

川口駅東口公共広場(キュポ・ラ広場)でブラスバンドによる演奏のほか、地域の店舗が多数出店

野外上映の様子

上映後の交流

表彰式

 

2 予想される事業実施効果

① 若手映画監督の発掘と育成
スクリーン上映を行い、上映後に質疑応答を行うことにより、ノミネートされた製
作者が観客の熱気を直に感じることができた。
オンライン配信により作品を配給会社等の業界関係者が視聴することにより、劇場公開や次回作の製作等につながることが期待できる。

② 映像業界への貢献
本年も映画祭を通じて多くの新しい才能を紹介。
今年のノミネート作品では、畔柳太陽監督『松坂さん』、渡辺咲樹監督『チューリッ
プちゃん』がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)入賞。
過去のノミネート監督では、白石和彌監督の『十一人の賊軍』、石川慶監督の『遠い
山なみの光』、片山慎三『雨の中の慾情』の公開が控え、それらに続く監督の登場も期
待できる。

③ 映画ファンの拡大
コンペティションのほかに「野外上映」や「みんなが観たい上映作品」等の一般の
映画ファン向けの上映イベントを開催することにより、より参加しやすい映画祭を開催。幅広い観客に多様な映画の鑑賞機会を提供できた。

④ 多文化共生
数多くの海外からの製作者を招聘し、会場での観客との交流を活発に行った。
海外作品の上映とともに異文化交流の場となった。

3 補助事業に係わる成果物

(1)補助事業により作成したもの
   該当なし

(2)(1)以外で当事業において作成したもの

 

① 開催告知ガイド(日本語版):80,000部
②  公式プログラム:1,100部
③  デイリーニュース4,400部

4 事業内容についての問い合わせ先

団体名: 川口商工会議所(カワグチショウコウカイギショ)
住 所: 〒332-8522
埼玉県川口市本町4-1-8川口センタービル8階
代表者: 会頭 細野 博隆(ホソノ ヒロタカ)
担当部署:地域振興課(チイキシンコウカ)
担当者名:課長 酒井 宏樹(サカイ ヒロキ)
電話番号:048-228-2220
F  A  X: 048-228-2221
E-mail: chiiki@kawaguchicci.or.jp
U  R  L: https://kawaguchicci.or.jp/