『中小企業金融の円滑化に関する要望』
川口市長、川口商工会議所会頭、鳩ヶ谷商工会会長
川口市内金融機関19行、埼玉県信用保証協会に要望
中小企業金融の円滑化に関する要望
川口市政の推進につきましては、日頃から格別なるご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、我が国では、景気が弱めの動きとなる中、景気下押しリスクに対応し、デフレからの早期脱却と経済活性化に向けた取り組みを加速していくことが喫緊の課題となっております。
こうした中、政府は10月に経済対策を閣議決定し、緊要性の高い施策についての予備費使用を決定し、実行に移しているところでありますが、欧州や中国等、対外経済環境を巡る不確実性は高く、世界景気のさらなる下振れや金融資本市場の変動等が、我が国の景気を下押しするリスクとなっております。
一方、本市は約24,000の事業所を有する中小企業のまちであり、我が国のものづくりを支える鋳物、機械及び関連産業、流通・サービス産業等の集積地でありますが、受注型産業が多く、景気の影響を最も受けやすい産業構造となっております。
本市といたしましても、市内中小企業の経営の安定及び発展を支えるため、これまでも各種制度融資の実施や助成事業の充実、さらには地場産品の需要拡大等に注力して参りましたが、このような経済状況の中、電気料金の値上げが追い打ちをかけ、市内中小企業は大変厳しい経営環境に置かれており、今後の資金繰りに影響が及ぶことも懸念されるところであります。
つきましては、こうした状況をご賢察いただき、次の事項につきまして特段のご配慮をいただきますよう要望いたします。
記
1 市内中小企業を取り巻く経営環境もさらに厳しさを増すことが予想されることから、各金融機関においては、今まで以上に積極的な融資姿勢を堅持し、市内中小企業の資金繰りに支障が出ないよう、特段のご配慮をいただきたい。
2 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律が平成25年3月末を以て失効することから、各金融機関においては、同法の期限到来後においても引き続きコンサルティング機能を十分発揮するとともに、可能な限り貸付条件の変更等に応じるなど市内中小企業への円滑な資金供給に向け、一層のご尽力をいただきたい。