要望活動など request

『新国立競技場建設に関する要望』

川口市長、川口商工会議所会頭、鳩ヶ谷商工会会長、川口鋳物工業協同組合理事長、川口緑化産業団体連合会会長
 独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長 河野一郎に要望
 新国立競技場建設に関する要望

 貴センターにおかれましては、「未来を育てよう、スポーツの力で。」をコーポレートメッセージとして掲げ、我が国のスポーツ振興と発展のため鋭意ご尽力されていますことに、深く敬意を表する次第であります。
 さて、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて東京都をはじめとする関係団体が、精力的に誘致活動を展開しております。そのメイン会場となる貴センター所管の国立競技場は、建設後50年以上が経過しており老朽化が進んでいることから、大規模な国際競技大会が開催可能となる競技場へと建て替えられると伺っております。
 当市は埼玉県の南端に位置し、荒川を隔てて東京に接しており、歴史と伝統を持つ鋳物産業と世界的にもその技術が認められた緑化産業を代表とした数多くの中小企業が集積したものづくりの街であり、産業の活性化が街の活力に直結した都市であります。
 ご案内のとおり、1964年に東京で行われた第18回オリンピック競技大会で使用されました聖火台は、当市の鋳物師である故鈴木萬之助氏とその御子息である故鈴木文吾氏が製作したものであり、この成果は当市産業界全体に大変大きな自信と誇りを生みだし、今でもその鋳物技術は現代に脈々と受け継がれるとともに、子供たちにも夢と希望を与えております。
 また、陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手は、2009年から毎年、鈴木親子の遺志を継ぎ、鈴木氏の遺族と共に聖火台を磨いており、日本を代表する現役アスリートの誇りにもなっております。
 一方、緑化産業におきましても、花のオリンピックと言われております10年に一度オランダで開催される国際園芸博覧会「フロリアード」において、当市の代表的地場産業である植木・花きと造園の振興を図るため過去4回出展し、グランプリをはじめ数々の賞を受賞するなど世界的に「川口・安行の植木」の名が認知されているところであります。
 つきましては、新国立競技場の建設にあたりまして、伝統ある本市の「鋳物と植木」を是非ともご活用いただきたく、次の事項につきまして特段のご配慮をいただきますよう要望いたします。

1 新国立競技場の聖火台については、是非とも川口鋳物の製品を発注していただきたい。
 なお、国立競技場に設置されている聖火台につきましては、オリンピックレガシーの象徴であり、保存していただきたい。

2 新国立競技場の建設及び付帯施設の整備にあたっては、当市の景観材鋳物製品等を使用していただきたい。

3 施設等の植栽整備に際し、当市の植木・花き及び植栽技術を活用していただきたい。

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